GTD®レポート

「GTDとは何か」がだいたい分かる買い物リスト

GTD®は、To-Doリスト管理やタスク管理の手法の1つと説明されますが、単純に言い換えると、「効率的な買い物リストをつくるような仕事術」であるとも言えます。GTDのやり方で日用品の買い物リストを作成してみます。
スーパーマーケットの野菜

GTDで整理する買い物リスト

日用品は特に、「買わなくちゃ」と思っていたのに結局忘れてしまったという経験があるのではないでしょうか。そうならないよう、まずは、買うべき物を徹底して書き出します。冷蔵庫や収納棚を確認したり、記憶を探ったり、これから数日の毎食のメニューを想像したりして、買うべき物をすべて把握します。また、日ごろから思いついたらすぐにメモを取り、リストを書き溜めておきます。忙しい人ほどメモを後回しにしてしまいがちですが、ここがポイントです。紙に書いても、スマホに入力しても、買うべき物の空の容器を写真に撮ってもいいので、すぐに記録しておきましょう。記録すれば、「買わなくちゃ」を覚えておく必要はありません。一切忘れて、好きなことに没頭してください。大事なのは、買い物までに、記録したメモや画像フォルダを確認して、リストを整理しておくことです。

例えば、平日に行きつけのスーパーマーケットに行く前に、そのためのリストをまとめておきます。まず、週末にほかの店で買うほうが良さそうな物や今すぐに必要ない物は、このリストから外します。さらに、青果や調味料など、店内の売り場に合わせた状態にリストを整理します。リストが十分に整理されていれば、リストどおりに商品をカゴに入れながら、入り口からレジへのルートを進むだけで買い物が完了します。店内の滞在時間は圧倒的に短くなり、買い忘れはなく、また、本当はいらない物をつい買ってしまうこともなくなるでしょう。

ストレスフリーになるためにリストを整理する

このように、GTDではリスト(To-Doリストやタスクリスト)の整理に時間をかけます。必要のない情報を頭の外に置いて、やるべき行動が具体的で明確になり、集中して業務がこなせます。「買うべき物が決まっていてレジを目指すだけの買い物」の状態です。生産性が高くなり、さらにほかのことをする余裕も生まれます。

実際のところ、日常の買い物では、何を買うかをゆっくり考えながら店内を回るほうが、余裕があって良いと感じるかもしれません。しかし、仕事において、「次は何をすればいいんだっけ?」「これは今やる必要ある? ない?」「あれをやるのを忘れないようにしなくちゃ」などと考えながら業務をこなすのは、余裕というより、それこそがストレスではないでしょうか。