GTD®レポート

テレワークで仕事に集中できるタスク管理

テレワークで仕事を進める難しさ

新型コロナウイルス感染症の影響で、テレワークをする方が増えているようです。満員電車や人混みでエネルギーを使わずに済み、時間に余裕ができるため、メリットを感じる方も多いでしょう。
テーブルの上のノートPCとめがね

しかし、実際に「家で仕事をする」となるとデメリットもあります。

  • 場合によっては家事も平行してやらなければならない
  • 1人でリラックスできる環境だと、眠気に襲われる
  • 集中したいのに、ペットや家族、宅配便などによって中断される

在宅勤務では、さまざまなことに柔軟に対応しながら、常に自ら意図してスイッチを切り替え、仕事を進めなければなりません。集中力を保つのは難しく、タスクを完了できないまま時間だけが過ぎていたりします。

「何をやるか」を明確に決める

オフィスであれば、予定外の事態による仕事の中断があっても、すぐに集中した状態に戻れる環境が整っています。「この1時間でこのタスク」といった時間的な区切りをつけるタスク管理でも、ある程度うまく仕事ができるはずです。

一方、テレワークの環境で、少しでも早く集中した状態に戻り、中断したタスクを完了させるには、これまでとは違う観点のタスク管理が求められます。時間的なことよりも「何をやるか」を明確にすることがポイントです。

時間に焦点を置くと、予定外の中断ごとに「時間を使ってしまった」と焦りを感じやすかったり、あらためてスケジュールの立て直しが必要になったりします。そのような時には、タスク以外のことにも注意が向くため、集中した状態に戻るどころか、中断したタスクに再度取りかかることも難しくなります。

「何をやるか」がはっきりしていれば、そのタスクのゴールを目指すだけなので、余計なことを考えずすぐ集中した状態に戻れます。タスクの期限など時間的な制約がある場合も、「いつまでに(何時に)」と同時に「何をやるか(どういう状態にすれば完了か)」をより意識することで、集中力を取り戻すスピードが上がり、確実にタスクの完了へと近づくことができます。